メルマガ4号

2013年3月のメルマガです。

今年の春は海の様子が昨年にも増して変。

特に鳴門海峡あたりの異変は異常でした。

春分の日を終え、
春が本格的にやってくるという感がありますね。

桜の開花宣言もあちこちで聞かれ、
気分はもうすっかり春の人も多いのでは、、、、

さて、釣りは?

といいますと、海の様子はやはり遅いようです。

 

新聞などで、報道されましたから
 ご存知の人も多いとおもいますが、
 鳴門海峡にマグロの大群が入ってきて、
 2月一杯マグロを追いかける釣り人でにぎわったそうです。

 

しかし、その影響か、
 そろそろノッコミの噂が聞こえても良いはずの鯛の釣果が
 さっぱりです。

 

また、本来年が明けると産卵が済んでいるはずの根魚(カサゴ、メバル)が
 2月に抱卵している固体が多かったようです。

 

阪神間の名物であるイカナゴも、
 今年は不漁だとか。

 

あまりいいニュースがないです。

 

水温は、2月は平年より低い温度で推移していましたが、
 3月の声を聞き急に上昇し始め、ここのところ10℃を越える日が
 続いています。
これで、全体が上向いてくれることを期待ですね。

 

私自身、初釣りは2月10日に鯛狙いで鳴門まで出かけたのですが、
 先ほどのマグロ騒ぎで、海の中は大変化。

 

本来の居つきのものもいなくなっており、
 ガシラしか釣れないという情況で、
 皆さんにお知らせするような情報にはなりませんでした。

 

3月に入り、変化が出たか船長に問合せをかけましたが、
 未だ情況は変わらず、しかも、今年はなると付近ではイカナゴが回っていない。
 という寂しい情況でした。

今回のメルマガで、皆さんにお知らせできる内容がまたありません。
 申し訳ありません。
で、この時期、桜の花が咲く頃になると1度は出かける「エビ撒きでのハネ釣り」

最近は環境が悪くなり出かけていませんが、16年ほど前に書いたものを
 紹介させていただきます。
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●サクラ
●編集後記
●サクラ
朝、目覚めると雨が降っている。

 

雨が降っていたらあきらめようと思っていたのに、
「雨の中の釣りもまたオツか?」と思わせたものは何だろう。

 

昨日、
いつもはサラリーマンやOLの行き交うオフィス街の真ん中の公園で
ぼんぼりがずらっと並んでいる満開の桜の木を見た。

 

土曜日というせいもあり、
加えての雨。

ほとんど歩いている人もいない。

 

喫茶店の窓越しに眺める桜の木は、
雨で煙り霞んだシルエットを浮かび上がらせるビル群と奇妙なコントラストを見せ、
もの悲しさを感じさせると共に、
妙に自然を感じさせた。

 

いつも都会の中に暮らし、
せいぜい触れられる自然といったら人為的に作られた公園くらいであるが、
そこであっても自然を感じることができるというのは新たな驚きでもあったのだ。

 

 

今朝、雨の中の釣りを決心させたのはきっとこの驚きであったのだろう。
いつもコンクリートの岸壁、
人の手で組まれた石畳の上で釣りをする私にとって
また新しい発見があるかも知れないと。

 

 

雨の中で竿を出す経験は初めてではないが
あまり気の進むものではない。

 

濡れながら竿を操るよりは・・・と思い、
湾岸線(高速道路)の 下に釣り座をかまえる。

 

周りは小雨で霞み、
橋からは水が滴り落ちている。

 

釣り人もまばらだ。

 

撒き餌をし、第1投をほうり込む。
水面に妙に白い泡のようなものが見える。

 
すぐに浮子に反応が出る。
すばやくあわせて魚とのやり取りを楽しむ。
浮子や道糸に着いた泡のようなものが取れない。
魚をよせ、
タモに収めるとタモにも泡のようなものが沢山着く。

 

引き上げて泡のようなものを手にとって見ると、
桜の花びらである。

 

 

この釣り場のすぐ西には芦屋川、
東には夙川という京阪神では桜の名所に数えられる場所がある。
その2つの川が注いで水路を通り、
海に出る場所で釣りをしているのである。
普通であれば川のどこがで引っかかったり、
底に沈んで朽ちてしまう花びらが、
3日続いた雨で海まで流れ出てきたのだろう。
少し色は褪せていたが水面に漂う桜の花びらを愛でながら、
好事である釣りを楽しむことが出来たのも、
これもまた自然のおかげであった.
( 1997年4月 記)

 

このサクラに出てくる場所は、
以前はスズキのメッカとして阪神間では有名な場所で、

寒バネ釣りといって、
寒い時期にシラサエビを撒きながらスズキの若魚のハネを釣るというスタイルは、
関西では一つの釣りのジャンルを持っています。
この場所は 現在でも釣りをすることは可能なようですが、
護岸の公園の整備が済み、水質もかなり変化したようなので、
しばらく行っていません。

遠方に釣りに出かけても、
海へ船で出ても自然を楽しむより釣りに夢中になってしまう、
そんな自分の余裕のなさを嘆くこともあります。

もっとおおらかに自然を楽しみながら釣りをしたいですね。

せっかくの休日、せっかくの環境なのだから、、、

 

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